ハウルの動く城
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11/23に見にいったよの巻


やはり千と千尋の神隠しではないのですがジブリ作品ということでここに。今回は公開されてから4日目に見に行くことが出来ました。ばんざい(^▽^)。
予約席をわざわざ往復30キロかけて取りにいったりとかまぁそこらの事は2004年11月あたりの日記を見て貰うとして、中身について語りたいと思います。

今回原作アリの作品ということで、私はこの原作を読んだ事がないんですが、分かり易い内容の作品だと思われます。魔法によって90歳にされてしまった少女ソフィーと魔法使いのハウル、火の悪魔カルシファーや荒地の魔女等々、色んな役割の人が出てきますが本当に悪い人はいない、という部分とか宮崎作品と共通する部分もありますし。(ここらは修正が加えられてるのかどうか分からないので私の推測のみの話になりますが)

で。
全部見終わった後の感想としては「これから先ソフィーを巡って四角関係が繰り広げられるんだろうな〜( ̄▽ ̄)」というもの。
今のとこハウルが頭一つ分リードですが、小さい事を生かして無邪気に誘いをかけるであろうマルクルや、ハウルと一心同体だったカルシファー、財力と一途さを生かして猛アタックをかけそうな元カブの王子様(名前……何なんでしょうね、彼)が虎視眈々と狙ってます。ヤバいぞ、ハウル。
或る意味「狙ってる!」としか思えない構成です……何があった、監督?(爆)


ハウルは弱虫の魔法使い、という煽り文句があったので「どれだけヘタレなのか!」と思って期待していったんですが、私的には全然へたれじゃなかったです。ヘタレてた部分があのお風呂での大騒ぎの部分だけだったので余計にそう思うのかも。というか、幻水4のスノウを見ちゃったらあれ以上のヘタレは早々いないか……(^^; 怖い怖いと言いつつも戦争を止める為に自らが身の内の魔に取り込まれてしまうかもしれないという危険を冒してまでも毎夜戦い続けている彼の何処が弱虫なのか!?(笑) 歴代ヒーローに十分名を連ねられるかっこよさだと思います。アシタカと同じくらい勇敢だぞキミは。自信を持て、ハウル!(笑)

ソフィー。荒地の魔女に呪いをかけられておばあさんになってしまった、という事なんですが、ハウルの城に住むようになって物語が佳境に入ってくると、若返ったりおばあさんになったりと忙しい(^^;
恐らくあの呪いは魔女がかけたとしてもその呪いを強めていたのはソフィーの心だったんでしょう。彼女は自分に自信が持てず、何をしていいのか分からずただ無為に毎日を過ごしていたということなので。だからハウルへの想いを意識し始め、彼の為に何かしたいと強く思うようになると彼女の呪いが弱まってきて元の姿へと戻りかけてたのではないかと思うのです。だからハウルの「ソフィーは綺麗だよ!」という言葉をソフィーが否定した途端、戻りかけていたソフィーの姿がまた90歳の老婆の姿に戻ってしまったんだろう……と私は解釈をしました。でないとあれだけ何度も姿が変わるのが説明出来ない……というか私が納得出来ない(爆)。

カルシファー。「声が蛙男だー」と思いつつ聞いてましたが、一番美味しい役どころでした。もののけ姫のテレビ放映の際、ハウルの動く城の舞台挨拶も放映されたのですが、ハウル役の木村拓哉氏が「監督からハウルは星にぶつかった少年なんだよと言われた」と述べてましたが、その意味が映画を見て分かりました。そりゃーハウルと一蓮托生だわな、ハウルの体内に自分の本体がいるんだから(^^; ハウルがソフィーを意識するにつれてカルシファーもソフィーを意識してたんだろうな、だからソフィーが水をかけてもカルシファーは消えなかったし、ハウルから解放された後も傍に留まる事にしたんでしょう。カルシファー自体は星……なのかな? その辺りは良く分からないのですが。

荒地の魔女とかマルクルとかカブとか色々語りたいことはありますが。
今、切実なのは。


カブの本名って何ですかーーーーーーーっっっっ!!!!?(汗)


まさか隣国の王子様を「カブ」って呼ぶわけにもいかないし……いやハウル達はそう呼びそうだけどさ。

(追記)
この徒然を読んで下さった方の一人がメールを下さいまして、「原作ではカブの本名はジャスティン王子とかいてありましたよ」と教えて下さいました。原作ではインガリー王国の王弟殿下だとか。
本当に情報有り難うございましたm(_ _)m
これで晴れてハウル小説書けます(笑)。




気になったのは、ハウルやソフィーの心の変化の描写が薄かったこと。
戦争とかそういう描写を多くして、ハウルがどんどん魔に取り込まれていく様子の描写はぐっとくるものがありましたが、ハウルがソフィーに惹かれていく描写が何か割愛されてしまった感があります。
子供の頃に出会っていた、という事のようですが、千と千尋の神隠しではハクが千尋の事は覚えていた=昔であった事がある という伏線になっていたので納得も出来たのですが、こちらの場合はソフィーが過去にいって初めて出会っていた、というのが分かった程度。しかもこの過去にいった目的はカルシファーが言っていた契約の意味を知る為、のようにしか見えません。
ソフィーの「ハウルはずっと私を待っていてくれた」という言葉も、子供の頃のハウルと会話を交わしていれば説得力があるのですが、消える寸前に「私の名はソフィー! 未来で待っていて!!」とソフィーが一方的に叫んだだけで、ハウルとカルシファーは驚いているだけでしたし。あれでは「何か今声が聞こえたような気がするけど、空耳?」みたいに思って忘れてしまってもしょうがないんでは……。
それが気になったですね……そこらが宮崎監督が原作を書いた訳じゃない、という事と関係あるのか、それとももっと作り込んでいたんだけど時間の関係で削られたのか……。

気になります。


千と千尋ほどは行く事はないでしょうが(忙しいんです、この時期(汗))、後2、3回は見に行きたいなーと思ってます。
あ、そうそう、帰りに城とカルシファーのついたぶらりん魔よけとカレンダーを買って来ました。
2600円のカレンダー(ナウシカからハウルまで全作品が載っている上にオール書き下ろし)も実は狙ってます……。
千と千尋の部分はあの空を舞う二人ですよん。しかも書き下ろしなので映画ではなかったアングルからの二人です!(≧▽≦)ノ


……やはり最後はせんちひ話題でしめましたな(^^;